資産運用

【一般NISA】非課税期間終了後の出口戦略が難しい

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一般NISA口座(ニーサ/少額投資非課税制度)は2014年1月からスタートしました。導入当初から運用を始めた方は一旦は非課税期間が終了しています。

みなさん本当に出口戦略をどうしたんだろう、本当に悩ましいです。

私の一般NISA口座での運用も非課税期間終了が迫ってきているので出口戦略を考えることにしました。

同じように他の人はどうしているのかな?と思っているあなたに、私なりの考えですが、こんな考え方もあるんだな~と参考程度に見てもらえると嬉しいです。

一般NISAでの出口戦略に悩んでいる方

他の人の一般NISAの出口戦略が知りたい方

そもそもの運用の方針や状況も異なるので、あくまで私の状況での考えになります。
たらこ

一般NISAの非課税期間

一般NISA口座の非課税期間は最長5年間です。この5年は、投資した年から数えて5年目の年末までのことを表します。

2017年のNISA口座で投資(購入)した株式等については2021年末に非課税期間が終了するということになります。

一般NISAの非課税期間終了後の3つの出口

一般NISAの非課税期間終了後の出口の選択肢は3つです。

  1. ロールオーバーをする。(新たなNISA口座に移管して非課税で継続運用)
  2. 非課税期間終了までに売却する。
  3. 課税口座に移管する。

1.ロールオーバーする。

非課税期間終了後の翌年の非課税枠を使って再び5年間の非課税運用をすることをロールオーバーといいます。

ロールオーバーをした場合、翌年の非課税枠を使用することになるため、120万円満額となる金額をロールオーバーすると翌年の非課税枠を使用した追加購入はできないということに注意が必要です。

例)2017年で購入した120万円分のNISA口座をロールオーバーした場合、2022年のNISA口座枠を全て使用するため、2022年のNISA口座での追加購入はできません。(利益分で120万円以上となっている場合も、ロールオーバーは可能ですが、追加購入はできません。)2017年のNISA口座の金額が60万円の場合、2022年のNISA口座では120万-60万=60万円分を追加購入することが可能です。

ロールオーバーをするにはNISA口座を開設している金融機関への申請(書類提出)が必要になります。

2.非課税期間終了までに売却する。

非課税期間終了までに売却する場合、売却した金額が手元に入ってくることになります。

含み益が出ている場合は、NISA口座のメリットである利益に対して税金が引かれずに売却額が手元に入ってきます。

含み損が出ている場合は、利益が出ていないため、税金が引かれることはなく売却額が手元に入ってきますが、損益通算の対象にはなりません。

いずれにしても、非課税期間終了までに売却した場合は売却時の金額が現金として入ってくることになります。

NISA口座のメリットを活かすためには含み益が出ている状態で売却したいなぁ。
たらこ

3.課税口座に移管する。

NISA口座解約によりロールオーバーできないが売却せずに運用を続けたい、NISA口座枠を利用したロールオーバーはしたくないが、売却せず運用を続けたい場合に課税口座に移管する方法があります。

SBI証券、楽天証券ともに基本的には同じで、ロールオーバーの手続きがなく売却もされていなければ、非課税期間終了後に特定口座(特定口座未開設の場合、一般口座)に自動的に移管されます。

  • SBI証券の場合(公式サイトより引用)
    ロールオーバーを希望しない場合、特段のお手続きをすることなく、非課税期間満了後、特定預りに移管いたします。なお、特定口座をお持ちでない場合は、一般預りに移管されます。
    特定預り/一般預りへ移管する場合、取得価額は非課税期間満了時の最終営業日時点の時価となります。
    なお、移管後の配当金や売却益については、課税され、取引手数料についても通常どおり徴収させていただきます。
  • 楽天証券の場合(公式サイトより引用)
    ロールオーバー手続きがない場合は、一般NISA口座での保有商品が特定口座(特定口座を開設していない場合は一般口座)に払出されます。
    課税口座へ払出後の売却益や配当金・分配金等は課税対象となります。
    非課税期間の満了時(年末)の時価が商品の取得価格となり、それをもとに売却時の譲渡損益は計算されます。

私のNISA口座の運用状況

私のNISA口座の運用状況

  • 2015年にNISA口座を開設
  • 2015年~2017年のNISA口座枠での投資分は売却済み
  • 2018年~2020年のNISA口座枠での投資分を運用中
  • 2021年からつみたてNISA口座に変更済み

2018年にNISA口座で購入した株式が2022年末で非課税期間満了となります。あと1年半とちょっとというところなので、出口戦略について方針を検討する必要があると思っています。

また、2021年にNISA口座からつみたてNISA口座に変更したため、ロールオーバーの手段はとることができません。

私の場合、非課税期間終了までに売却するか、課税口座(特定口座)に移管するかのいずれかになります。

私のNISA口座の出口戦略

さて、いよいよ本題です。本当に難しい。

というのも、2018年の途中からキャピタルゲインという売買差益を取る方針から、配当金にあこがれてインカムゲインで利益を取る方針に移行したことによって、2018年~2020年のNISA口座で購入した株式は長期保有して配当金を得るようなイメージで株式を購入しちゃったんですよね。

配当金を得るための投資なので、基本は売却をしたくないのですが、NISA口座での非課税というメリットを得るために利益がでているものについては売却したいなという気持ちもあります。取得価額も利益が出ている分あがることになるので、その時の価格でも欲しいと思うほどであれば課税口座に移管でもOKですが、そのほかは基本は売却にしようかと思っています。

ただし、直近で考える必要がある2018年のNISA口座での購入分の株式はマイナスという悲惨な状況。NISA口座のメリットを十分に発揮できなかった結果になっています。残念ですが、おそらく2022年末までにマイナスを回復するまで上がる気配はないので、こちらも売却すると思います。

ざっくりまとめると以下のとおりです。

  • NISA口座の保有株は非課税期間終了までにタイミングを見て売却する
  • NISA口座で配当金のために購入した保有株について(価格にもよるが)特定口座で時期をみて購入しなおす。※タイミングとして課税口座に自動移管ではなく、自分でタイミングを見て購入する方針とする。

さいごに

NISA口座/つみたてNISA口座という非課税期間のメリットを最大限に活かして運用をしていくことはとても重要なことですが、改めて出口戦略の大切さをひしひしと感じています。

つみたてNISA口座は20年という長期運用が可能ですが、NISA口座は5年という長いようで短いので、個人的にはあっという間に迎えちゃったなという印象です。

配当金自体も非課税となるため、今までの運用で利益を得ている部分もありますが、出口も上手に抜けていきたいですね。

今回のNISA口座の出口戦略で基本方針は売却すると決めました!2018年~2020年の購入分についてタイミングを計って売却していくようにしたいと思います。あわせて特定口座で価格が下がったタイミングなどがあれば購入し直していきたいです。
たらこ

NISA口座からつみたてNISA口座に変更した理由については以下の記事でちらっと触れていますので興味ある方はこちらも見ていただければと思います。

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