SBIソーシャルレンディングで貸付先の事業運営に重大な懸案事項が生じている可能性があり、第三者委員会が設置されたことが話題となっていますが、あらためてチェックをしたところ、私が投資していた案件についても「分配金」の支払遅延の対象でした。
ソーシャルレンディングの仕組み(簡単に)と運用実績、今後についての考えをまとめます。
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングとは「お金を貸したい投資家(個人)」と「お金を借りたい借手(企業)」のニーズを結びつけるサービスです。
銀行からの融資を受けるには創業年数や十分な担保が必要であるなど審査基準があり融資が受けられない場合などもあります。
銀行以外の融資のひとつとしてソーシャルレンディングという仕組みがうまれたわけです。
運用実績
2018年3月から運用しています。
トータル
出資額 | 利益(税引後) | 元本償還額 | 運用残高 |
---|---|---|---|
1,200,000円 | 73,390円 | 1,150,000円 | 50,000円 |
運用中の運用残高の5万円分の現状
出資額 | 利益(税引後) | 元本償還額 | 運用残高 |
---|---|---|---|
50,000円 | 4,688円 | 0円 | 50,000円 |
今後について
ソーシャルレンディングはもういいかなと思っています。
今回の第三者委員会の立ち上げ、運用ファンドの支払い遅延の前からなんとなくですが、出資先が見えないことのリスクを意識し始め、2019年7月募集のファンドへの融資を最後に、それ以降の募集ファンドには応募していない状況でした。
運用中の運用残高5万円のファンドも2021年3月~6月の残り4か月で手仕舞いのはずだったのですが、これはどうなるかわからないですね。こういう状況のときに自分ではどうすることもできないのもリスクです。株式投資のように損切りもできないです。
このあたりはリスクとの付き合い方になるので、人それぞれの運用方針があると思いますが、私はこれ機にソーシャルレンディングは撤退したいと思います。
ただ、ソーシャルレンディングでの運用でも、ひとつのファンドに投資額を積み上げるのではなく、出資先を分散するようにファンドを分けていたことはよかった点かなと思います。リスクヘッジの勉強になりました。
2021年4月7日にSBIソーシャルレンディングから未償還元本相当額の償還に向けた手続きについてお知らせがありました。
未償還となっている金額について利益は差し引いて、出資額については返還するという内容でした。厳密には利益分は雑所得として確定申告済みではあり、そのあたりの利益が多い人には多少の影響はあるのでは、と思いますが、出資額相当の金額が還ってくるということなので、個人的には最悪の結果を逃れて良かったと思っています。
【2021年5月19日追記】
2021年5月10日に以下の通知がありました。
対象ファンドの未償還元本相当額の償還に向けた手続に関する「確認書兼同意書」にご同意いただいたお客様に対する未償還元本相当額の償還時期については、現時点では8月頃を予定しております。本件につきましては、進捗があり次第、ご報告させていただきます。
私は同意しましたので、基本的に利益としての分配金はありませんが、元本は償還される見込みです。
【2021年8月11日追記】
2021年8月2日に無事に未償還分の金額が振込されました。
未償還元本50,000円 - 支払済利益6,488円 = 45,とさ12円 が振り込まれてました。
そのままSBI証券に入金して投資資金にしましたとさ。